雪路fanfan 今日仕事?
空岡佑雨 うん、仕事だった。
雪路・aoi おつかれーす。
佑雨 ありがとうございまーす。月曜から新しい職場でさ。久しぶりに実は、月〜金の事務の仕事を始めまして。
空岡佑雨 |
雪路 めっちゃ社会人だね。何系?
佑雨 webマーケティングのコンサル。
雪路 なんで?
佑雨 「なんで?」って感じだよね。私も「なんで?」って感じで。自分でも未知なジャンルすぎて。月曜から動いてて今日二日目なんだけど、「ほんとに自分、面白い」と思いながら動いてる(笑)。
雪路 未知の世界だ(笑)。今まではどんな仕事を?
佑雨 この前までは、コールセンターのバイトをしてたの。時給がいいし融通効くしで、スポットで入ったところがすごく条件が良かったんだけど、派遣切りにあっちゃって。それで最近、繋ぎでとりあえず入った仕事先がGW明けに仕事行ったら会社の鍵が開いてなくて。バイトの人たちがみんな外にいて、何があったのか聞いたら、直属の上司と事務所の社長が飛んじゃってたの。
雪路・aoi ?
佑雨 やばいよね(笑)。
雪路 夜逃げ?
佑雨 分かんない。でも、飛んだ上司は入れ墨入ってた。それで、もうその上司と社長とは連絡取れないらしい。日給制だったんだけど仕事ができないから、経済的に不安定で。そうこうしてて、最近は結構、自分を見つめ直すみたいな時間が多かったの。考えた結果、一回安定したお仕事をやってみようかなと思って。
雪路 安定職をしてどう感じるか、みたいな?
佑雨 なんだろう。まあ、一番のとこで言えば、生活ベースを整えたいみたいなのがあって。安定職に一回就こうって……え、なんかごめん。初っ端から重くない?(笑)。
雪路 え、全然(笑)。
aoi おもろいよ(笑)。
佑雨 よかった(笑)。やりたいことをするためにする仕事、みたいなのを今まではずっとやってきたけど、やりたいことをするために手段を選ばないってことはできなくて。よくよく考えた時に、プライベートも充実させたいから、それを捨ててまで役者に全振りできないってことに気づいたの。それからずっとその葛藤があって、色んな人に会って、色んな話を聞いて、自分のプライベートと仕事に対する気持ちの割合が分かったの。
佑雨 この前まじでやばい芸能人おじさんみたいな方に会ったんだけど。
雪路 何、芸能人おじさんて(笑)。
佑雨 この時代にあり得ない……。
雪路 あー……。
佑雨 その人に「君は芸能界向いてない」って、直接ぶった斬られた。
雪路 えー。というか芸能界ってそういう芸能人おじさん、未だにいっぱいいるよね。
佑雨 いるいるいる。
雪路 そういう人が上層部にいっぱいいる構造。
佑雨 そう!結局そうなの。で、結局「この先、またこういうことがあるんだったら」みたいな考えになったの。今の時代、色んな媒体の中でテレビが一番でもない時代だから。簡単に言うと、SNSとかをもっと伸ばそうっていう気に、遅いけどやっとなったっていうか。改めて、どういう風にフォロワーを伸ばせるか、みたいな、そういうのも勉強したいってなったし。ぶっちゃけちゃうと、色んな考えがあるし色んな人がいるから分からないけど、でも結局、数字で見られることが多いから。数字を伸ばしておくことに越したことはないなって。数字でひっくり返るんだったら、一回数字を伸ばそうみたいな気持ちになったの。
雪路 TikTokとか?
佑雨 これからやろうって思ってるのはインスタなんだけど。自己投資じゃないけど、自分で勉強してみたいなって思ってる。
佑雨 それで、色んなことを考えて、一旦経済的に安定して自分を見つめ直したいなって。で、月〜金なのね。条件もいいし。今までより予定は組みずらいけど、安定したお給料が入って生活ベースができるから。生活のサイクルを変えてみて、頑張るアプローチの仕方を変えてみて頑張ろうって感じ。
aoi いい感じだと思う。芸能人おじさんに会ったり、コンサルの仕事始めたり、転換期みたいなのを感じる。
佑雨 環境変わったら自ずと周りも変わってくるじゃん。
雪路 うん。関わる人が変わるよね。
佑雨 そう。だからいい方向には行ってる。その新しい仕事も刺激になってるし。
雪路 いいね。特に、芸能の仕事ってどうしても他人軸を優先する機会が多いし、やりたいことをやっていればいいってわけにはいかないと思うの。だからそうやって、落ち着いて物事を俯瞰してみる、みたいな自分の時間を取れるのはすごくいいことだと思う。
佑雨 ね。だから未知数なところもあるけど一旦、経済的な安定っていう軸はできたから、それだけでも安心感が違うの。
雪路 分かる。お金だよね、やっぱり(笑)。
佑雨 そう!ずっと言ってるの、それ(笑)。お金大事だよねって。
aoi でもなんか、うちが言うのと二人が言うのとじゃ、重みが違うじゃないですか(笑)。
佑雨 (笑)。
雪路 まあね(笑)。
aoi うちはさ、まだ親の仕送りをもらっているからさ。二人は自立して、仕事とアイドルを両立して、そういうところを超えて。で、まあそこがリアルじゃん。
雪路 リアルだね(笑)。年金とかのこともあるからね。
佑雨 そうそう、保険とかね。生きてるだけでお金かかる!
aoi これからもしかしたら結婚とか、ガチの将来設計の話もあるじゃん。
佑雨 そうだね。そういうこととかを考えてたら、一旦落ち着こうかと。
佑雨 ぶっちゃけてしまうと、同年代の俳優さんって経歴があって、3パターンくらいに分かれるんだけど。ひとつがスカウトされて、周りの大人がお金を積んで育て上げられた人。あとは2世。かなり守られてるし、お金もある。それで最後が、努力だけで這い上がった人。もちろんどんな環境でも努力している方ばかりだけど、3パターンめの方たちには少なからず、ちゃんと下積みがあって。私の場合は、アイドルを経て役者をやりたいっていうパターンだから。キッズダンサーだった頃からかけてきた、「アーティストになりたい!」っていう15年分のパワーと同じ労力を、どうしてもプライベートの時間とか考えた時にかけられないなって。気持ちはめっちゃあるんだけど、そのためにはどうしてもいろんなものが伴ってくる。だから一旦立ち止まって、みたいな状態かも。
aoi 前言ってたテレビが放送されて、どうなるか分からないし。
[佑雨はこれから、偶然にも収録に携わったテレビ番組の放送が控えている。]
佑雨 がむしゃらに頑張ろう!って時はすごくもがいてたけど、一回立ち止まってこっちの方向からも行けるかも、って一旦引いてみた時に、そのテレビの話も出てきたから面白いなと思って。
雪路 面白いね。執着なくなったらポンと入ってくるイメージある。
佑雨 今週、ある映画監督のワークショップに行けることになって。最初は定員オーバーだったけど、再選考後に受かって行けることになったから頑張る……頑張るというか、そういう場に行けるってだけでも良いきっかけになるかもって感じ。
雪路 なんか繋がるといいね。
佑雨 打ち上げとかもあるから、自己紹介とかする機会はあるだろうし、その時になんか話せたらいいなと思ってる。同年代の監督さんなのね。だから売り込みっていうよりも、打ち解ける気持ちで。
雪路 いいね。打ち上げってほんと、大事だよね。
佑雨 ねー!けど、全然苦手なんだよね。
雪路 私も。
aoi え、そうなの?
雪路 うん。そういう場所、一番人見知りになるから。
aoi ははは。
佑雨 私はどうだろう。ワークショップの雰囲気とかにもよるんだけど、メラメラしてる雰囲気とかだったらちょっと「うーん」ってなっちゃうかも。
雪路 分かる。あとよく、「なんかすごい人らしいぞ」みたいな、何やってるのかが分からない謎のおじさんいるじゃん。
aoi どの界隈にもいる(笑)。
雪路 あの人には気を遣っときなね、みたいな謎のおじさん。素性がよく分かんない人に媚び売るって、すごく疲れる。
佑雨 あるよね、そういうの。私もめっちゃ苦手。芸能界、そういうの上手な方がたくさんいるからさ。「立ち回り上手いなあ、自分不器用だなあ」って比較して落ち込んで。素直じゃダメなのかよって思ってた。
雪路 めっちゃ思ってた。それこそヒップホップなのにさ。「何媚び売ってんの、自分」みたいな(笑)。
佑雨 そうそうそう(笑)。それが一番ヒップホップだろ、みたいな。偉い人っぽいおじさんといるときはちゃんとそういう振る舞いができる人とか見ると、「自分はできない、あー」って。
雪路 分かるなあ。まあでも必死だもんね、やっぱりさ。自分が一番大事だから。
佑雨 そうだよね。だけど、手段を選ばないタイプの人はすごく苦手だった。
雪路 そうやって、知名度上げるために自分を折れるのは逆にすごいよね。それができるかどうかが芸能界で生き残る基準な気がする。
佑雨 分かる。まじでやばい芸能界おじさんに、あることを言われたの。本当に面白いんだけど、意味が分からないんだけど、理解できないんだけど。「君はもし、監督から”二人でご飯行かない?”っていうチャンスが目の前に現れたとして、行けるか?」って。下心丸見えじゃん、私は絶対行きたくない。仕事をしたいの、シンプルに。それで、芸能界おじさんが言うには、「売れてる子は全員の恋人になる気でやってるし、君がそれを今できないって即答するってことはそれが答えだ」って。
雪路 ありえない。それが通常の価値観として罷り通ってる芸能界、改めておかしいと思う。
佑雨 おかしいよね。これから自分が行く先に、そういう問題がたくさん蔓延ってるかもしれない。ニュースであれだけ明らさまになっている悪いことが。なのに結局、目の前にこういうおじさんがいるってことは、芸能界のベースがそれじゃん、って思っちゃって。だから私は、一回引いちゃった気持ちもある。私は、自分が幸せになること、好きなことをして幸せになるならすごくいいけど、そのために手段を選ばない選択ができなくて。自分の何かを死なせたくなかったから。でもたぶん、上に上がっている方は、何かしらで腹括ってる方が多いのかなと思う。
雪路 そういう空気があるよね。逆らえない絶対的な何かが。
佑雨 ある。本当に違和感だらけだったの、そのおじさん。最初は複数人で集合して。私の仕事を気に入ってもらって、個別で会うことになって。色々と話したあとに、そういうことを言われたの。私もだんだん、そのおじさんの素性を察してきて。それで別れ際に「彼氏と別れたら連絡して」って言われたの。
雪路 怖いよ。
aoi 強引じゃないだけよかったね。
佑雨 そうだね。強引だったらやばかったかも。
雪路 断れない空気みたいなのがあるよね。たとえその時に本人が「YES」って言ったとしても、改めて考えてみると本人の意思じゃないこともあると思う。それで自分のことを責めちゃう人もいるかもしれない。
佑雨 たとえば、一緒にお仕事したいなって思う映画監督がいたとして。でもSNSの数字によっては、「この人をキャスティングして収拾取れるのかな」ってなるかもしれない。だから、数字持っとくに越したことはないのかなって思った。あとはリアルなことだけどこの先のこと考えた時に、表に立ちたい、やりたいはあるけど、自分としてはプライベートの、結婚したい、出産したいって希望があるから。そうなった時に、手に職つけときたいっていう気持ちがあった。
雪路 SNSってほんと大変だよね。でも個人的に最近は、「何者かでなければいけない」みたいな気持ちがなくなっちゃって。歳かも(笑)。「なんだ、今のままでいいじゃん」ってなってから、SNSに対する気持ちが楽になった。今、少しだけ占いお休みして距離置いてるから、精神的に楽っていうのもあるのかも。
aoi 占いは雪路ちゃんの中でどういうものなの?
雪路 もともとは求人サイトで応募して占いの仕事始めたから、「仕事」っていう感覚が大きいかも。あとは、ハッシュタグがつく「占い師」っていうものに帰属できたことに安心した。もちろん純粋に楽しいっていうのもある。
aoi 「占い師で元アイドル」みたいな面白い肩書きを背負っている面がある。
雪路 そうだね。それはありがたいし、自分でも利用してるから。ただ最近は、占い師としての雪路fanfanじゃなくてもいいやーって、ただの私で生きてるって感じ。それで気軽に、Twitterも始めてもいいかもって。
佑雨 Twitterやってなかったの?
雪路 前までやってたけど、Twitterやると運気下がるみたいな思い込みが強くて……。
佑雨・aoi (笑)。
雪路 オタクアカウントとかじゃなく、本人としてやるTwitterってストレス溜まりやすいって思ってて。闇を感じることが結構多いから。
aoi SNSの中でも、その人の本心がより見えるみたいなのはあるよね。
佑雨 怖いよね。私も最近はリプ欄閉じて、好きなことだけ書いてた。何気ない言葉で傷つくの。言葉が急に刺してくるんだよね。「なんでも受け入れられます」って状態が常じゃなくて、センシティブな状態の時もあるから。前、センシティブ系のこと呟いたらクソリプが来て気分が落ちた。
aoi それだけで最悪な気分になるよね。
雪路 Twitterを自分としてやるのってすごくパワーが要ると思う。オタクアカウントとか匿名のアカウントとかはもう魂だと思ってて。でも当人としてやっている人はそういうクソリプを一応直接受けるわけじゃん。
佑雨 本当にそう。仲良いインフルエンサーがいるんだけど、その人はキャラを作ってやってるらしい。そのアカウント専用の言い回しとかもあって、自分ではない別の人格としてやっていて。前、その人にSNSについて相談した時に、『ちゃんとキャラを作ってやったら傷つきにくいよ』って教えてもらったけど、未だに上手くできない。そこまで計算できないんだよね。そんな器用にできない。
雪路 分かる。
aoi 私もインスタとかは自分を全部出さないようにしてる。
佑雨 昔は青の自分(lyrical school時代のyuuのメンバーカラーは青色担当だった。)がいたから、青の自分として頑張ってたの。でも個人になって、「役者」として考えた時に、色がつきすぎてもよくないのかなって。分かんないけど。ある程度、「普通の女の子」でいないといけないかなって勝手に思って。キャラが確立してたらそれはそれでいいと思うけど、作品に向かう時にその印象が取れにくいのかな?って。
雪路 リリスクの中の"yuu"ちゃんを演じる状態から抜け出すって感じ?
佑雨 それもあった。あと、卒業して一人になった時に「こういう女の子になりたい」みたいな、なりたい女の子像はあったけど、逆に今度それをしすぎると「監督はそういう自分を使いたいと思うのかな?」って思って。「個性がありすぎると役者として使えるのかな?」ってことを考えてた。リリスク時代は「映画好き」ってキャラだったけど、「映画好き」なキャラの役者って使いたいって思うのかなって思って。インタビューの時とか結構気をつけてた。役者になりたいわけで、映画コメンテーターになりたいわけじゃないから。
雪路 逆に見てみたいけどな、映画コメンテーターの優ちゃん。
aoi そこら辺は悩みどころだよね(笑)。
佑雨 それを確立してるのは、俳優だけど映画も撮ってるあの俳優さんとか……とか、そういうの考えすぎちゃうとこんがらがってくるんだよね。だから今は「一旦考えるのをやめてみました」って感じ、ほんまに。
雪路 今は自己表現を公にすることがさらに身近になって、「やりたいことやって、そのド先端を尖らせてこうぜ」みたいなムーブメントも強いよね。
佑雨 ほんと、この話がわかるaoiちゃんがすごいよね。
aoi あはは。
雪路 何歳だよってなるよ、本当に(笑)。
aoi 一応年齢不詳にしてるから、私も(笑)。
雪路 最近、個人とかではなく、若い世代を纏うメラメラ感とバイブスが合わなくなってきた。
佑雨 それ分かるかも。私も角がなくなって丸くなった。
aoi 佑雨ちゃんってさ、「パンクだねー」みたいなこと言われたことある?
佑雨 アイドル時代のイメージが先行してるのか分からないけど、「ふわふわしてるのに喋ると意外と強いんだね」みたいなことはよく言われる。
雪路 え、逆にそういうイメージだと思ってた。リリスク時代もヒップホップだなーって思ってた。
佑雨 え、嬉しい!
雪路 himeちゃんはもう全開で好きだったし、見た目と中身のギャップのある人好きだから、yuuちゃんもグッときてた(笑)。
佑雨 えー(笑)。(指差し)
雪路 爆レスなんだがー!近い近い。
佑雨 でもあるよね、そういうの。himeは一番仲良いんだよね。最近よく会ってるし、一緒にいて一番、居心地が良い。
雪路 そういう反骨精神てめっちゃお洒落だと思う。好きなものより嫌いなものがはっきりしてる人の方が好き。
aoi 「反骨精神あるね」って時々言われるけど、「若いから」みたいなのが嫌なの。だからそう言ってくれたら嬉しい。なんか、「"若いから"メラメラしてるよね」って言われてるような気がしてて。いや別に若いからこれになってるわけじゃねーし、みたいな(笑)。
雪路 でも、aoiちゃんって27歳とかでもメラメラしてそうじゃない?
佑雨 まあまあまあ(笑)。変わんないと思うよ、いい意味でね。
雪路 このままでいってほしい。
佑雨 でもやっぱ19だよね?
aoi そうです。
雪路 改めてびっくり。
aoi 佑雨ちゃんってヘイトみたいな感じある?
佑雨 え、全然あるある。
aoi 街中歩いてて「こいつキメー」ってなることある?
佑雨・雪路 (笑)。
佑雨 全然あるある。しかも私は結構それが強いの。強いから、今は敢えてそれをなくして丸くなろうかな、みたいなフェーズ。親や自分のマネージャーにも、「自分の中の固定概念を作る考えを止めること!」って話をされてたの。そしたら新しいことが見えてくる=それが丸くなるってこと、っていう。まだ分からないけど。「ファックだなー」って思うこと全然あるけど「でも違うよね」みたいなことを思うように意識してる……常日頃(笑)。
雪路 意識してる常日頃だ。私は逆に、前までそれを意識してたけど今は何も考えないようにしてる。「私が怒ってるんだから怒ってるんだよ」みたいな(笑)。「私が世界の中心だあ!」って感じで生きてて。だってムカつくものはムカつくんだから仕方ないじゃんって、心の中で。
aoi (笑)。
佑雨 aoiちゃんもそのまんまそうじゃない?
aoi あー。でも、街中で知らない人見て「キメー服着てるこいつダセー」とかは思ってチャリ漕いでるけど(笑)。
佑雨・雪路 (笑)。
aoi 「でもあの人にも事情があるのかも」とかは思わない。もうそのまんまでいる。近い友達だったら一応、考えるけど。自分の中でムカついたのは消化して、その後も自分に変な利益を与えそうだったらちゃんと修正して、それがないんだったら「キメー」。
佑雨 ニコ動の流れる弾幕みたいな感じだ(笑)。
雪路 「ダセー」って感想だもんね。怒りとかじゃなくて(笑)。
佑雨 そういえば先週末、新しい会社入る前にイベントの日雇いバイトしてきたんだけど、その現場の人がほんとめちゃくちゃで。自分ともう一人、19歳の子の二人でイベントガールをやったの。私たちの仕事は、携帯会社の乗り換えするのを促すキャッチの仕事で。お客さんを捕まえるのが仕事じゃん。でもその現場の人は状況を俯瞰して見れてなくて。普通に考えたらおかしいことを言ってくるから、その人たちがいない時に二人でボソボソ陰口言ってた(笑)。
aoi わかるわかる。
佑雨 日々こんなもんだよね。
雪路 私も今日、ブチギレ案件があって。近所の人が歌謡曲をすんごい爆音で流してて、仕事で嫌なことがあってイラついてたから対抗して爆音でDoja Cat流した。
佑雨・aoi (笑)。
雪路 我に帰ってすぐ止めたけど。今までそういう時は黙ってヘッドホンしてたんだけど、もうそのまんまになっちゃった反動で……「とりあえずdoja」みたいな。生きづらくてもいいやーって。
aoi 色々な変化が起きてる(笑)。同世代の人は「メラメラしてるなー」みたいな人もいるけど、そんなことない人もいる。これはなんの差なんだろうね。みんなヘイトを持ってるけど、それが見えるのと見えないこの差ってなんなんだろう。
雪路 価値観の違いかな。
佑雨 価値観の違いか、嫉妬な気がしない?自分にはないものに対しての。「メラメラしてるね」って、別に直接言わなくていいと思う。
aoi あー、うん。まあ、基本は褒めで言ってくれてるんだと思う。
雪路 あとは、「メラメラを直接出せないから作品とかに出す」みたいなのもあるんじゃないかな。
aoi あーね。
佑雨 それは絶対あるね。
編集・イラスト・撮影/雪路fanfan
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